ワーホリに娘を行かせて後悔した?親として本音で答えます

親目線で考えるワーホリ

娘が「ワーホリで海外に行きたい」と言い出したとき、正直に言うと一番悩んだのは「本当に行かせて後悔しないのか」ということでした。

危険はないのか、ちゃんと生活できるのか、何かあったときに対応できるのか——。心配しようと思えば、いくらでも不安は出てきます。

実際に送り出すまでの間も、「この判断は本当に正しいのか」と何度も考えましたし、送り出した後も、不安が完全になくなることはありませんでした。

では実際に、ワーホリに娘を行かせて後悔したのか。

この記事では、親として感じた迷いや不安、そして実際にどうだったのかを、できるだけ正直にお伝えしたいと思います。

同じように「行かせて大丈夫なのか」と迷っている方の判断材料になれば幸いです。

正直に言うと、後悔しそうになったことはあった

「後悔はしていない」と今は思っていますが、正直に言うと、送り出してから「やめた方がよかったかもしれない」と感じた瞬間が全くなかったわけではありません。

一番不安が大きくなったのは、オーペアとして最初に滞在していたときの出来事でした。

ある日、娘がひどい腹痛に襲われ、オーペア先の子どもがママに連絡し、救急車を呼んでもらったそうです。ただ、救急隊の判断で病院には搬送されなかったと聞いたときは、正直とても驚きました。

日本であれば、救急車を呼べばすぐに病院に連れて行ってもらえるという感覚がありますが、オーストラリアでは状況に応じて搬送の必要性を判断する仕組みになっているようです。

その話を聞いたとき、「もし本当に重い症状だったらどうなっていたのか」と不安になりましたし、日本の医療体制がいかに恵まれているかを改めて実感した瞬間でもありました。

一方で、救急隊がその場で判断できるというのは、それだけしっかりとした仕組みが整っているということでもあり、日本とは違う形で成り立っているのだということも後から理解しました。

また、別の意味で「やめた方がよかったかもしれない」と感じた出来事もありました。

娘がオーペア先の子どもたちのために一生懸命作ったお弁当を、子どもたちが一口も食べずにそのまま持ち帰ってきたことがあったそうです。そして、それを見たハウスマザーも特に気にする様子もなく、そのままゴミ箱に捨ててしまったと聞きました。

その出来事がきっかけで、娘は強いストレスを感じ、円形脱毛症になってしまったそうです。

その話を聞いたとき、「ここまで無理をして続ける必要があるのだろうか」「もし受け入れられないのであれば、やめた方がいいのではないか」と一瞬考えたのも事実です。

文化の違いや価値観の違いは、頭では理解していても、実際に体験すると想像以上に大きな負担になるのだと感じました。

こうした出来事を通して、「ワーホリは楽しいことばかりではない」という現実を、親として強く実感した瞬間でもありました。

それでも気持ちが変わっていった理由

こうした出来事があったからこそ、「やめた方がいいのではないか」と感じたこともありましたが、その一方で、時間が経つにつれて少しずつ気持ちに変化が出てきたのも事実です。

最初は円形脱毛症になるほどストレスを感じていた娘でしたが、現地での生活を続ける中で、「日本との違い」を少しずつ受け入れていくようになっていきました。

例えば、食事に対する考え方もその一つです。日本では「美味しさ」や「見た目」を大切にしますが、オーストラリアでは「お腹を満たすためのもの」という考え方が強く、必ずしも日本と同じ価値観ではないということを理解するようになったそうです。

そのため、お弁当についても、日本のように手間をかけたものではなく、現地の家庭に合わせたシンプルな内容に変えていくことで、自分なりに納得しながら対応できるようになっていったと聞いています。

また、生活面でも娘なりに工夫しながら関わっていたようです。学校や外出先から帰宅した際には、子どもたちに手洗いをするよう声をかけるなど、日本では当たり前とされている習慣を少しずつ伝えていったそうです。

オーストラリアでは、日本ほど手洗いの習慣が徹底されていないこともあり、最初はなかなか受け入れてもらえなかったようですが、それでも根気よく伝え続けることで、少しずつ習慣として定着していったと聞いています。

また、お弁当箱をきちんと出すといった基本的なことも含め、他人の子どもに新しい習慣を身につけてもらうのは簡単なことではなかったと思います。それでも娘は、自分なりに考えながら関わり方を工夫し、少しずつ環境に適応していったようでした。

こうした姿を見て、「大変なことも多いけれど、その中で学びながら乗り越えているのだ」と感じるようになり、少しずつ不安が和らいでいきました。

すぐに環境に慣れるわけではなくても、自分なりに考え方を変え、工夫しながら前に進んでいく力があるのだと分かったことが、親として安心につながっていったのだと思います。

実際に感じたメリットとデメリット

ここまでの経験を通して、親として感じたメリットとデメリットを、できるだけ冷静に整理してみたいと思います。

■ メリット

まず大きいと感じたのは、視野が広がったことです。

日本で当たり前だと思っていたことが、海外では当たり前ではないという現実を実際に経験し、「自分で考えて行動する力」が身についたのではないかと感じています。日本の常識が通用しない環境の中で、自分なりに考え、工夫しながら乗り越えていくしかない——そうした経験は、日本にいるだけではなかなか得られないものだと思います。

また、改めて日本の良さに気づけたことも大きな変化の一つです。特に食文化については、オーストラリアでの生活を通して、日本の食事の丁寧さや美味しさの価値を再認識したようでした。

さらに、現地の家族と生活を共にしたことで、日本とは違う価値観にも触れることができました。日本では「母親だから子どものことは何でもしてあげるべき」といった考え方が根強い部分もありますが、オーストラリアではそういった固定観念はあまり強くなく、より柔軟な子育てのあり方があることを知ったそうです。

見ず知らずの、英語も完璧ではない日本人を受け入れてくれる寛容さにも驚いたと話していました。オーペアとして、住む場所や食事、さらには車まで用意してもらい、お小遣いも支給されるという環境の中で、「この信頼に応えたい」と感じながら生活していたようで、その姿を見て親としても頼もしさを感じました。

また、現地の家族が、夫婦の時間や個人の時間をとても大切にしていることも印象的だったようです。例えば、子どもを預けて夫婦で長期の旅行に出かけるなど、日本ではあまり見られない価値観に触れたことは、新鮮な経験だったと話していました。

こうした環境の中で、自立心や行動力が自然と育っていったのではないかと感じています。


■ デメリット

一方で、やはり簡単ではないと感じる場面も多くありました。

文化や価値観の違いによるストレスは想像以上に大きく、実際に円形脱毛症になるほど精神的に負担を感じた時期もありました。頭では理解していても、実際に受け入れるのは簡単ではないという現実があります。

また、生活環境や仕事の状況も安定しているとは言えず、その時々で対応していく必要があります。日本のように整った環境とは違い、自分で選び、自分で判断していかなければならない場面が多いことは、負担に感じることもあると思います。

さらに、親としては、やはり距離の問題も大きく、すぐに助けてあげられないもどかしさは常にありました。


こうして振り返ると、ワーホリには確かに大変な面もありますが、それ以上に得られる経験や気づきも大きいと感じています。

親として今思うこと

ここまでさまざまな出来事がありましたが、今の率直な気持ちとしては、「ワーホリに行くことを応援してよかった」と感じています。

もちろん、心配がなかったわけではありませんし、実際に不安になる場面もありました。それでも、娘が現地で経験してきたことや、少しずつ変化していく姿を見ていると、日本にいるだけでは得られなかったものが確実にあったのではないかと思います。

私自身、若い頃にワーホリをしてみたかったという気持ちもどこかにあります。だからこそ、娘がその一歩を踏み出したことに対して、「よく決断したな」と感じる部分もありました。

日本での生活はとても恵まれていますが、その分、知らないうちに固定観念が強くなってしまうこともあるのではないかと思います。海外で生活することで、「こういう考え方もあるんだ」「こんな生き方もあるんだ」といった、新しい視点に気づくきっかけになるのは大きな意味があると感じました。

人生は一度きりであり、長寿の時代とはいえ、若い時期はあっという間に過ぎてしまいます。その限られた時間の中で、実際に海外で暮らし、日本を外から見る経験は、やはり実際に体験してみなければ分からないことが多いのだと思います。

そうした経験を通して、物事を柔軟に考えられるようになったり、自分で選び、自分で決めていく力が身についていくのではないかと感じています。

親としては、つい守ってあげたくなるものですが、最終的に自分の人生を歩んでいくのは子ども自身です。その中で、自分で選び、自分で進んでいく経験を持てたことは、これからの人生にとって大きな財産になるのではないかと思います。

結論|ワーホリに行かせて後悔したか

結論として、私は娘をワーホリに行かせたことを後悔していません

不安がなかったわけではありませんし、これからも心配が完全になくなることはないと思います。それでも、実際に経験したからこそ得られたものや、娘自身の変化を見ていると、「行かせてよかった」と感じています。

もしあのとき、不安だけを理由に止めていたら、本人にとっても、そして親である自分にとっても、どこかで後悔が残っていたかもしれません。

大切なのは、「危険があるかどうか」だけで判断するのではなく、「その経験から何を得られるのか」まで含めて考えることだと思います。

ワーホリは決して楽なものではありませんが、その分だけ得られるものも大きい——そう感じています。

これからワーホリを考えている方、そして送り出すかどうか迷っている親御さんにとって、少しでも判断の参考になれば嬉しいです。

 

 

 

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